終わらない劇場

2010年5月20日〜5月31日　コニカミノルタプラザにて展示の全作品
※一部画像のリンク切れ修正しました。

日々、悲喜交々様々な事象が端から見ているとあたかも乱立する劇場のように展開されています。私にはそれらの事象は人々が伝統的に培ってきた営み、或いはこれから培おうとしているものが複雑に絡み合って生成されたベクトルのようなもので形作られているかに見えます。過去の遺物や記録が断片的に示すように、人間の営みというものは本質的に変わるものではなく、表面的な形状だけを変えて繰り替えされてきたものだと窺い知ることができますが、今まさに我々が形作りつつあるベクトルの蠢きを気にせずにはいられません。 　本作は、リアルタイムに進んでいる様々な社会の事象のうち、ほんのごく一部を捉えた私的な記録です。人の営みが続く限り終幕を迎えることのないであろう、この劇場からどんな続きを観ることになるのだろうか？と、休日の街や郊外の賑わいを撮り続けました。