自分だけの作品
もう既に会期も終盤ですが、搬入日のこと。今回の搬入は、マットの製作もセットも済んでおり、現地に行って立ち会うだけではある。だが作者として、ギャラリーの空間をどう作るか、職人さんに指示する必要はある。事前に指示書は制作し、準備万端だったはずだが、その指示書を忘れてくる。
会場から家が近いので、取りに戻ろうかと思ったのだが「別に指示書などなくても、自分の展覧会なのだから、良いでは?」という、とある関係者のもっともな一言により記憶を元に直感で組み立てる。多少迷ったが、これで良し。
搬入作業が終わり、会場に置く感想ノートとペン立てを買う。その足で、行きつけのゴールデン街の呑み屋でささやかな祝宴?をあげ、終電前。
帰宅してから、忘れた指示書と会場での作品の並びとを照合する。すると、序盤の1カ所を除き、完全一致。当然、会場の並びの方が、展示としては馴染んでいる。善し悪し云々は別にして私の、私の手による、私だけにしかできない作品を世に送り出していることを実感する。あとは、作品とやらの善し悪しは観る人が決めてくれます。
今週末もあまり天候が良くないのですが、展示会場で皆様のご来訪をお待ち致しております。
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