2010/5/31 月曜日

自分なりの展覧会に関する総評

Filed under: 制作日記 — 作者 @ 23:53:33

 とにかく今の自分にやれることはやった。いや、やったつもりなのかも知れない。ただ、何か不完全燃焼に近いものを感じている。

 ことに、ご一緒した作家さん達の行動力やバイタリティーと比較してしまうと、なんと不徹底で不覚悟な写真人生とやらを送っていることかと思わざるを得ない。会期中にゴールデン街で出会った作家さんや、日曜日に別の場所で開催のクロージングパーティーに混ぜて頂いた作家さんと比してもそう。

 写真のことはともかくとして、最大の収穫はこの人達との出会いかも知れません。

 反省会のつもりで見てみようと考えていて、会期中はあえて見ずにいた都内で開催されている写真展のレビューサイト。全般的に辛口のレビューが多いサイトではある。

 で、早速開いてみた。やはり辛口評価?であるが、創り手として本当に考えて貰いたかったテーマを的確に見抜き、かつ残念ながら創り手として手の及ばなかった点だと思っていた点まで的確に評している。そう、多くの方が面白いと評して下さった集団の持つディテールは私にとって重要ではなかったのです。そして”画”そのものの力が、テーマ設定には不足気味だと感じていた点も。見ている人は見てくれている。そう思うだけでも、次への意欲を刺激されるではないか。

 良い機会を与えて下さったフォトプレミオの制度とそれを支えているスタッフの方々に感謝。まだまだ、私にはやれることもやるべきこともあると考えております。

祭りの後

Filed under: 制作日記 — 作者 @ 23:52:40

 戦後処理?が幾らか。来場のお礼状。実際のところ、前回を上回る数です。

 会場のロケーションとその集客力恐るべし。とりあえず、データベースに打ち込み作業をすこしづつ進めます。

 ちなみに絵柄はまだ決めておりませんが、どうしようか?それを考えるのも、また楽しい作業なのです。

 そうですね。折角ですから、受け取った人が(非礼にあたらない範囲で)呆れる?ような絵柄にでもしましょうか。

展覧会無事終了

Filed under: 制作日記 — 作者 @ 20:51:00

 おかげさまをもちまして、本日無事に写真展を終えることが出来ました。多くのご来場を頂きまして、有り難うございました。

 前回もそうでしたが、終わるときは意外にあっさりと終わるものです。祭りとか行事というのは準備をしているときが一番楽しいなどと言いますが、その通りなのかも知れません。

 会場でお会いできなかった方も、週末など足元が悪いのにお越し下さった方も、立場上の微妙な問題によりご案内を差し上げなかった非礼にも関わらずお越し下さいました関係者の皆様も、有り難うございました。

 ひとまずお礼までに。地頭所和徳

2010/5/29 土曜日

自分だけの作品

Filed under: 制作日記 — 作者 @ 5:37:12

 もう既に会期も終盤ですが、搬入日のこと。今回の搬入は、マットの製作もセットも済んでおり、現地に行って立ち会うだけではある。だが作者として、ギャラリーの空間をどう作るか、職人さんに指示する必要はある。事前に指示書は制作し、準備万端だったはずだが、その指示書を忘れてくる。

 会場から家が近いので、取りに戻ろうかと思ったのだが「別に指示書などなくても、自分の展覧会なのだから、良いでは?」という、とある関係者のもっともな一言により記憶を元に直感で組み立てる。多少迷ったが、これで良し。

 搬入作業が終わり、会場に置く感想ノートとペン立てを買う。その足で、行きつけのゴールデン街の呑み屋でささやかな祝宴?をあげ、終電前。

 帰宅してから、忘れた指示書と会場での作品の並びとを照合する。すると、序盤の1カ所を除き、完全一致。当然、会場の並びの方が、展示としては馴染んでいる。善し悪し云々は別にして私の、私の手による、私だけにしかできない作品を世に送り出していることを実感する。あとは、作品とやらの善し悪しは観る人が決めてくれます。

 今週末もあまり天候が良くないのですが、展示会場で皆様のご来訪をお待ち致しております。

2010/5/26 水曜日

ギャラリーBとCの作家さんのこと

Filed under: 制作日記 — 作者 @ 1:21:29

 土曜、日曜日とも天候が悪かったにもかかわらず、多くの方々が足を運んで下さる。立地条件は抜群であるし、同じフロアのギャラリーCでは空の写真家として人気であるHABUさんの展示もあるし、その流れで観て下さった方もいるのだろう。
 そのHABUさんが10年間のサラリーマン生活に終止符を打ち、写真家を志してオーストラリアに旅立ったのは今の私と同じ32歳の時であるとのこと。それから写真家として衆目から認められるまで、10年以上苦労を重ねられたとのこと。よくぞやり抜くことが出来たモノだと思う。

 また、隣のギャラリーBの作者は、同じく地方新聞社をイラク戦争を機に脱サラし、フォトジャーナリストとしてバリバリ活躍されておられる方。ちなみに、初日の夜に魔の巣窟?ゴールデン街の呑み屋にお連れしたら、喜んで貰えたようで何よりであった。

 そのお二人の数分の一のことすら為しえぬ私ですら、人から写真をよく続けてきたなとか、発表できるなんて素晴らしい、云々を幾度と言われる。そういうときは大体「そう望むならば、口ではなく身体の方が先に動いているはず。そうではないのか?」といった内容を答えている。現に、今の私の手では届かないようなシゴトをされた方々は私の何倍も動いているし、あくまでもその動いた結果を享受しているに過ぎないのが事実だが、こんな単純なことに気付けないのだろうか。実際のところ先の決まり台詞?も、結局は半分以上自分に言っているようなものなのである。

 ふと思ったのだが、私の場合写真を撮り続け発表することで、何を望んでいるのだろうか?生計を立てる手段として、ギャラと引き替えに写真を撮ることを望んでいるなら、そのように動くだろう。現にそのように動いた時期もあった(ちなみに、私が初めて持った名刺の肩書きは”カメラマン見習い”・・・せめて”アシスタント・フォトグラファー”と位は書いて欲しかったものである)が、ものの見事に?少なくとも今の時点では商業カメラマンにはなり損なっている。また、単にライフワークとして楽しむだけの写真なら、わざわざ”私的な記録”などと称して社会ネタを選ぶ理由などないことも確かである。また今のシゴト柄、写真の普及活動で壇上に立つ方々の姿も多く見てはいるが、少なくとも私の将来像として現時点では全くイメージできない。

 そんなこともあり、私もHABUさんからギャラリーで買った著書にサインを頂く。自身への戒めも込めて・・・などと言いつつ、実際はHABUさんの写真やサラリーマンから写真家に転身したという生き方に前から興味を持っていたし、土曜日のトークセッションを半分以上聞き損なったので、ちょっと悔しい・・・ただそれが言いたかっただけのことである。

2010/5/21 金曜日

初日を終えて

Filed under: 制作日記 — 作者 @ 1:35:59

 あっという間に過ぎてしまった、展覧会初日。足元が悪いにもかかわらず、思っていた以上の多くの方にご来場頂き、有り難いことです。

 明日21日は終日在廊できませんが、是非とも芳名帳や感想ノートに足跡を残して頂けたら幸いです。たった、9時間ばかりの間に数年分の再開やら出会いやらありました。それだけでも、展覧会をやる価値はあることを、改めて思います。

 協力頂いている、スタッフの皆さんにも感謝です。

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